利息とは?利子や金利との違いや利息を抑えた返済方法を解説

利息とは?利子や金利との違いや利息を抑えた返済方法を解説

「利息」とは、元金に対して決められた割合で上乗せされる対価のことです。元金に対する利息の割合である「金利」に基づいて利息の金額が決まります。

借り入れにおいては金利や返済にかかる期間などによって利息が変化します。カードローンを借り入れる前には、事前にシミュレーションをして利息も含めた支払総額を把握することが大切です。

この記事でわかること
  1. 「利息」とは、元金に対して決められた割合で上乗せされる対価のこと
  2. 「利息」と「利子」はほぼ同じ意味で使われる
  3. 利息が変わると、ローンの支払総額が変わる

目次

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利息とは:元金に対して決められた割合で上乗せされる対価のこと

利息は、融資や預金において発生するお金です。「利息」とは、元金に対して決められた割合で上乗せされる対価を指します。

利息とは
※画像は融資の場合です。

利息は「金利」によって計算されます。金利とは、元金に対する利息の割合のことです。利息は自分がお金を借りたときだけでなく、金融機関に預けたときにも発生します。金融機関は預かったお金を企業への貸し付けや国債で運用して収益を得ることで、利息を支払います。

【利息・利子・金利・利率】似ている言葉の違いを整理しよう

「利息」という言葉は、「利子」や「金利」、「利率」などと似ているために違いを混同する方もいるかもしれません。ここでは、それぞれの言葉の違いを説明します。

用語概要
利息 元金に対して決められた割合で上乗せされる対価
(お金を借りた際に支払う)
利子 元金に対して決められた割合で上乗せされる対価
(お金を貸した際や預けた際に受け取る)
金利元金に対する利息の割合
利率

利子とは:お金を貸した際や預けた際に受け取るお金

利子は「利息」と同様に、お金の貸し借りの際に発生する対価のことを指しており、基本的な意味に大きな違いはありません。ただし慣用的に、利子は預貯金に対して発生する「受け取れるもの」、利息は借り入れに対して発生する「支払うもの」と使い分けられます。

また、金融機関や法律によって使い分けられることもあります。

例えばカードローンの借り入れでは、元金に対して上乗せされる対価を「利息」と呼ぶことがほとんどでしょう。利息制限法などの法律用語でも「利息」が用いられています。一方、金融機関の預金では「利子」が使われていることがあります。

金利とは:元金に対する利息の割合

金利は、元金に対して「どのぐらいの割合で利息が発生するか」を示した値のことです。パーセントで表現され、元金に対する1年分の利息の割合を示すのが一般的です。1年間の金利は「年利」や「金利年◯%」と表されることもあります。

例えば50万円を金利10%で借り入れて1年後に返済するとしましょう。返済する際は、元金の50万円に加えて年10%にあたる5万円を利息として支払います。

適用される金利は、元金の金額のほかに提出書類や信用情報をもとにした金融機関による審査の結果で決まります。そのため同じ金額を借り入れたとしても、利用者ごとに金利が異なる場合があります。

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利率とは:元金に対する利息の割合

利率は金利と同様の意味で、元金に対する利息の割合を指します。
定期預金をはじめとした預金に対する金利のことを「預金利率」と呼び、お金の貸し借りでは「融資利率」と呼ぶことがあります。

混同しやすい金利と利回りの違い

金融商品には「金利」ではなく「利回り」という表現を使用するものもありますが、「利回り」は「金利」と意味が異なります。「利回り」は投資金額に対する利益の割合を指す言葉で、「お金がどれだけ増えたか」を示します。

借り入れでは基本的に「利回り」という言葉を使いません。一般的に「年利回り」は、1年間に受け取った利益の割合である「年利」を意味することが多いです。

利息額は金利で決まる!

同じ期間・同じ金額の場合の借り入れや預金の利息は、金利によって変化します。

借り入れの場合、金利が高ければ借り手が支払う利息が増えます。金利が低ければ、利息の支払いが減少する仕組みです。預金の場合、金利が高ければ受け取れる利息(利子)が増えます。

1年後に100万円のローンを返済する場合の例を見てみましょう。利息の計算方法について詳しくは「借り入れの利息の計算方法」の項目で解説しています。

100万円を1年後に返済した場合の例
金利借り手が支払う利息※
年15%15万円
年10%10万円
※返済方式によって数値が異なる場合があります

金利が年15%のときは利息が15万円ですが、年10%のときは10万円となっています。例のとおり、ローンの場合は金利が高ければ借り手が支払う利息が増えます。

次に、銀行の預金で100万円を1年間預けた例を見てみましょう。

預金の例
金利1年後に受け取る利息※
0.01%100円
0.05%500円
※税金は除いて計算しております。

金利が0.01%の銀行の預金口座に100万円を預けたとき、1年後には100円の利息を受け取れます。金利が0.05%の場合は利息が500円となり、預ける金額が同じでも金利が高ければ受け取れる利息も増えます。

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返済期間が長いと利息が増える

借り入れの場合、金利が低くても返済期間が長くなると利息の負担が増えやすくなります。100万円を金利15%で借り入れたときの例を見てみましょう。

支払い期間による利息総額の違い

図のとおり元金が同じ金額でも、1年で返済する場合は3年で返済するときと比べると16万円以上、5年で返済するときと比べると34万円以上の差があります。返済期間が長い場合は支払う利息が増加し、期間が短ければ支払う利息が減少する仕組みです。借入時の利息を抑えるには、無理のない範囲で返済期間を短くするのがポイントです。

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単利と複利の違い

金利には、単利と複利があります。おもに預金や資産運用で使い分けられ、以下のような違いがあります。

単利と複利の違い
単利元金は固定で利息は毎回同じ金額
複利 元金に利息を加えた金額で計算され、
利息が大きくなっていく

例えば100万円を金利年5%で5年間預金した場合、受け取る利息は以下のようになります。

単利元金100万円 × 5% × 5年分
複利 1年目:50,000円
2年目:102,500円
3年目:157,625円
4年目:215,506円
5年目:276,282円

単利は元金にのみ利息がつきますが、複利は「元金+それまでに発生した利息」に対して利息がつきます。複利には、1年複利・半年複利・1カ月複利など周期の種類があります。

※複利の金額は一例です。条件によって異なる場合があります。

利息の上限は「利息制限法」で定められている

借り入れの金利は、利息制限法で上限が借入金額に応じて年15%~20%と決められています。お金を借りる人を保護することが目的です。

元本の金額ごとの上限金利は以下のとおりです。

条件上限金利
元本の金額が10万円未満のとき年20%
元本の金額が10万円以上から
100万円未満のとき
年18%
元本の金額が100万円以上のとき年15%

貸金業者は、利息制限法に基づいて貸し付けを行わなければなりません。利息制限法の上限金利を超える金利を設定した場合は、超過部分が無効・行政処分の対象となります。

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借り入れの利息の計算方法

借り入れの場合の利息は以下の方法で求められます。

借り入れの利息の計算方法
※うるう年の場合は366日(借入の契約内容により、うるう年でも365日で計算される場合もあります。)

利息の計算には、以下の要素が必要です。

利息の計算に必要な要素

  • 借入金額(借入残高)
  • 金利(年利)
  • 借入日数

上記の要素によって利息が変わり、支払総額も変化します。そのため、借入時には金利の高さや利息の総額、返済にかかる期間を事前に確認し、返済計画を立てることが大切です。

利息のシミュレーションをしてみよう

カードローンを借り入れたときの利息をシミュレーションしてみましょう。金利や借入金額などが異なる条件で、1年間カードローンを借り入れた場合の利息を紹介します。

金利借入金額利息支払総額
例115%10万円8,300円108,300円
例215%50万円41,548円541,548円
例310%50万円27,484円527,484円
※シミュレーション結果は、返済方式によって数値が異なる場合があります。

例1と例2のとおり、同じ金利でも借入金額が増えるほど利息も増えています。例2と例3はいずれも借入金額が50万円ですが、金利が15%のときは利息が約45,000円であるのに対し、金利が10%のときは利息が約3万円となっています。利息は金利や借入金額によって変化する点に注意しましょう。

※シミュレーションの際は最も高い金利を入力するなど余裕を持った返済計画を立てましょう。

返済方式による利息の変化

ローンは、金融機関によってさまざまな返済方式が採用されています。ここでは、2つの返済方式を説明します。

残高スライドリボルビング返済

残高スライドリボルビング返済方式は、借入残高に応じて月々の返済額が決まる返済方式です。

残高スライドリボルビング返済

カードローンは、一度契約すれば定められた借入可能額の範囲内で何度でも追加の借り入れが可能です。そのため、金融機関が月々の返済額を計算する「締め切り日」の時点で借入残高が変動します。残高スライド方式では、締め切り日以前の一番新しい借入残高に応じて返済金額が決まります。

元利定額リボルビング返済

元利定額リボルビング返済は、借入残高ではなく借入可能額に応じて月々の返済額を自分で決めることができる返済方式です。残高スライド方式と違い、追加で借り入れをした場合でも返済額が変動しません。

元利定額リボルビング返済

元利定額リボルビング返済の「元利定額」とは、月々一定の金額を支払う方式の一種です。定額方式は、大きく元利定額方式と元金定額方式に分けられます。

元利定額方式 元金と利息を含めた月々の返済金額が
一定になるように計算する方式
元金定額方式 返済期間中の元金が一定額であり、
その元金の借入残高に応じて
利息を上乗せした金額を返済する方法

例えばカードローンを借り入れて月々1万円返済する場合、元金定額方式では返済金額は「1万円+利息」となり、返済後の借入残高は1万円減ります。元利定額方式で返済する場合は返済金額は「1万円」となり、返済後の借入残高は「1万円 − 利息」分の金額が減ります。

利息を抑えて上手に借り入れをするには?

借り入れは、利息によって支払総額が異なります。ここでは利息をできるだけ抑える方法を説明します。

できるだけ金利の低いローンで契約する

ローンを選ぶとき、できるだけ金利の低いローンに申し込むことは重要です。金利が低いローンを契約することで返済金額が減り、利息を抑えやすくなるためです。

ただし、金利が低いからといって必ずしもそのローンが最適であるとは限りません。返済期間や返済方式、ATM利用手数料など総合的に検討し、自分に合ったローンを選択することが大切です。

収支を見直して、返済計画を立てる

借り入れをする前に、まずは月々の収入と支出を把握するようにしましょう。「固定でどれくらいの収入があるのか」「減らせる支出がないか」などを確認したうえで、月々に返済できる金額を検討してみてください。

ローンの返済に苦労している場合は、そもそも収支を把握できていない、もしくは事前に返済計画を立てていない可能性があります。返済にかかる期間や支払総額など返済の見通しを立てておくと、安心して返済を進めやすくなります。

無理のない範囲で一括返済を利用する

借入後の可能なタイミングで、一括返済を利用すると返済がスムーズに進みます。一括返済とは、残りの元金と利息をすべてまとめて支払う方法です。一括返済をすれば返済期間が大幅に短くなり、支払総額を抑えやすくなります。

ただし、必要な生活費を削ってまで無理に一括返済をすることはおすすめしません。一括返済により生活費が不足して再度借りることがないように、収支を理解したうえで検討してみてください。

余裕があるタイミングで繰り上げ返済をする

家計に余裕があるタイミングで繰り上げ返済を利用すると、返済がスムーズに進みやすくなります。繰り上げ返済とは、月々に決められた金額を返済する「約定返済」以外に、追加で返済を行う方法です。

繰り上げ返済をすると、約定返済のみで返済した場合と比べて返済期間を短縮できます。返済期間が短くなればその分支払う利息が減り、支払総額を減らせます。

ただし、繰り上げ返済を行ってもその月の約定返済はなくなりません。「無理に繰り上げ返済を行ったために資金がなくなり、約定返済ができなくなる」といったことがないように、計画的に行いましょう。

よくある質問

利息の意味をわかりやすく教えてください。

利息とは、元金に対して決められた割合で上乗せされる対価のことです。融資や預金などの際に発生します。金利(元金に対する利率)によって、利息額が変わります。

利息と金利の違いは?

利息は元金に対して決められた割合で上乗せされる対価のことです。一方金利は、元金に対する利息の割合を指します。利息は「〇〇円」のようにお金の単位が付けられ、金利は「◯%」とパーセントで表されます。

利息の計算方法を教えてください。

利息は以下の計算方法で求められます。

借入金額×金利÷ 365日※×借入日数(うるう年は366日※)
※借入の契約内容により、うるう年でも365日で計算される場合もあります。

ローンの返済がなかなか終わらないのはなぜですか?

ローンの返済がなかなか終わらない場合は、1回あたりの返済金額が少なく、返済金額の大部分が利息の支払いに回っている可能性があります。無理のない範囲で1回あたりの返済金額を増やすと、返済期間を短くできる可能性があります。
監修者の小宮 崇之
小宮 崇之(こみや たかし)

大学卒業後、信用金庫に入社。中立的な立場でお客様目線の営業をしたいという思いから、保険代理店として独立を決意。保険会社の代理店営業職、保険会社の研修生を経て2020年9月に保険代理店を設立。 保険代理店の実務経験を生かして、執筆業や講師業も行う。

保有資格: CFP®(公認ファイナンシャルプランナー) / TLC(生命保険協会認定FP) / 損害保険プランナー / 証券外務員一種 / 日商簿記検定2級

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