カードローンの返済はおもに3種類
カードローンの返済は、以下の3つがあります。
- 約定返済
- 繰り上げ返済(増額返済)
- 一括返済
繰り上げ返済(増額返済)
繰り上げ返済(増額返済)とは、毎月決められた金額を返済する「約定返済」以外に、追加で返済をすることをいいます。ボーナスが入ったときや、資金に余裕があるときに繰り上げ返済を利用すると、返済を効率よく進められます。

繰り上げ返済の返済金額はすべて元金の返済にあてられます。元金の残高が減ると返済期間が短くなり、利息負担が軽減されます。繰り上げ返済は、カードローン会社によっては「臨時返済」「追加返済」「随時返済」などと呼ばれることがありますが、意味は同じです。
繰り上げ返済はあくまで臨時の返済です。繰り上げ返済を利用した場合でも、次回の約定返済はなくならないため、注意しましょう。
一括返済
一括返済とは、借入金額の全額をすべて返済し、完済することです。返済が長期にわたると支払利息が大きくなりますが、一括返済をすると短期間で完済できるため利息負担が軽減され、支払総額が減ります。
申し込む前にカードローンの返済をシミュレーションしよう
カードローンを申し込む際は、シミュレーションを利用して返済のイメージをしてみましょう。「利息=借入金額×金利÷365日×借入日数」の計算方法に則って、カードローンの利息や支払総額を算出してみてください。
借入日数や借入金額が異なるパターンで利息を比べると、以下のようになります。
借入金額 | 金利 | 借入日数 | 利息 |
---|---|---|---|
20万円 | 年15% | 1カ月(30日) | 2,465円 |
20万円 | 年15% | 1年 | 30,000円 |
20万円 | 年15% | 2年 | 60,000円 |
借入金額 | 金利 | 借入日数 | 利息 |
---|---|---|---|
20万円 | 年15% | 1年 | 30,000円 |
50万円 | 年15% | 1年 | 75,000円 |
100万円 | 年15% | 1年 | 150,000円 |
※上記の計算式に当てはめた場合のシミュレーションです。
同額の借り入れでも借入日数が長くなるほど利息が大きくなり、支払総額が増えます。また、借入日数が同じでも借入金額が大きくなるほど利息が増えることがわかります。カードローンに申し込む前に返済計画をシミュレーションし、利息や支払総額を確認しましょう。
カードローンの返済方法
カードローンの返済方法は、いくつかの種類が用意されています。カードローン会社によって対応している返済方法が異なるため、申し込む前に返済方法を確認しましょう。
ここでは、返済方法の一例とそれぞれの特徴を紹介します。
返済方法 | 特徴 |
---|---|
口座振替 |
|
ATM |
|
インターネットバンキング |
|
銀行振込 |
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銀行振込やATMでの返済は、手数料が自己負担となるケースがあります。
※手数料については各カードローン会社に確認しましょう。
カードローンを無理なく返済するコツ
カードローンを申し込む場合は、無理なく返済できることを確認したうえで申し込みましょう。カードローンを無理なく返済するコツは主に以下の3つです。
- 収支や預貯金額を見直しておく
- 返済計画を立てる
- 繰り上げ返済や一括返済を利用する
収支や預貯金額を見直しておく
カードローンを申し込む前に、自身の収入や支出、預貯金額などを確認しておきましょう。毎月いくらまでなら無理なく返済できるか計算しておきます。無駄な出費を見直して改善しておくと、余裕を持って返済できるでしょう。
出費の見直しを検討する場合は、以下のような費用をまず確認してみてください。
- 交際費
- 携帯代
- 光熱費
- 保険料
- 車の維持費
例えば、収入に対して交際費の割合が大きくないか、携帯の料金プランやキャリアを見直せないか確認してみましょう。光熱費は、電気料金のプラン見直しや、省エネ家電への買い替えで出費を抑えられる場合があります。保険料は、必要以上の契約をしていないか見直すとよいでしょう。
車を所有している方は、使用頻度に対して自動車保険料や駐車場代などの維持費が適切か確認してみてください。公共交通機関やカーシェアなどで足りる場合は、車を手放すことを検討してもよいかもしれません。
返済計画を立てる
カードローンを申し込むにあたって、まずは返済計画を立てることが重要です。毎月の返済金額や返済日、借入残高を把握しましょう。返済計画どおりに返済していくことでいつ返済が完了するか目処が立ち、返済の延滞や返済期間の長期化を防ぎやすくなります。
例えば「毎月20,000円を継続的に返済できれば、3年間で残高50万円を完済できる」といったように、返済の期間や金額を明確にしておきましょう。残高スライドリボルビング返済の場合は、毎月の返済金額が借入残高に応じて変動するので注意が必要です。
繰り上げ返済や一括返済を利用する
繰り上げ返済や一括返済を利用すると返済期間が短くなり、利息負担が減ります。資金に余裕があるときは繰り上げ返済や一括返済の利用を検討しましょう。
自分の預貯金や蓄えを無理に切り崩してまで一括返済をすると、生活を圧迫する可能性があります。繰り上げ返済や一括返済は、家計の状況にあわせて慎重に行いましょう。
よくある質問
カードローンの返済方法には何がありますか?
カードローンの返済方法の一例として、以下のようなものがあります。
- 口座振替
- ATM
- インターネットバンキング
- 銀行振込
複数のカードローン会社から借り入れている場合、どの会社から早く返済するのがよいでしょうか?
返済が終わらない・難しい場合の対処法はありますか?
返済がなかなか終わらず長期化している場合は、毎月の返済金額が少なく、返済金額のうち利息分の割合が多くなります。その結果、元金返済に回る部分が少なくなり、元金の返済スピードが遅くなるのです。繰り上げ返済を利用するなどして、元金の返済を検討しましょう。
毎月の返済がどうしてもできない場合や困難になってきた場合は、すみやかにカードローン会社に連絡してください。相談をすれば、毎月の約定返済金額の減額措置などを取ってくれる可能性があります。返済ができないまま放置しないようにしましょう。