キャッシングとは
キャッシングとは、お金を借りるサービスの総称のことで、主にクレジットカードに付帯するキャッシング機能とカードローンなどがあります。
クレジットカードのキャッシング機能とは、クレジットカードに付帯するキャッシング枠を利用して、現金を借りることができる機能のことです。
普段のお買い物などで利用するショッピング枠と同様に、利用前には審査が実施されます。
一方でカードローンは、借入れ専用のサービスです。銀行や消費者金融などが提供しており、契約時に決めた利用限度額の範囲内で借入れできます。
「クレジットカードのキャッシング機能」と「カードローン」の違い
クレジットカードのキャッシング機能とカードローンは、お金を借りるサービスである点では共通しています。
ただし、クレジットカードはショッピング枠を利用して通常の買い物の支払いにも利用できるのに対し、カードローンはお借入れに特化したサービスのため買い物の支払いに利用することはできません。
また、両者は金利や利用限度額の特徴が異なります。カードローンにはいくつかのメリットがあるため、もう少し詳しくみていきましょう。
金利の違い
クレジットカードのキャッシング機能とカードローンの大きな違いは、金利です。金利が年率1.0%違うだけでも、返済総額で考えると大きな差になるので利用前に調べてみましょう。
金利は各社により異なるため、主に「下限金利と上限金利の違い」「優遇金利があるか」「無利息期間があるか」に着目しましょう。
下限金利と上限金利は、利用するサービスによって異なります。条件によっては、優遇金利が適用される場合もあるため、ホームページに掲載されている詳細を確認しましょう。
また、カードローンの場合は期間内に返済すれば、利息が一切かからない無利息期間がある場合もあります。
一般的には、「初回契約時から〇日間」など期限が設定されているため、繰り返し無制限で無利息になるわけではありません。上手く活用すれば、返済時の負担を減らすことができます。
なお、実際に適用される金利は審査によって決まるため、個人の借入れ状況などによりさまざまです。窓口などで相談してから検討するのもおすすめです。
借入れまでのスピードの違い
カードローンは、クレジットカードにキャッシング機能をつける場合と比べて早く借入れできる傾向にあります。
クレジットカードのキャッシング機能は、クレジットカードの申込み時に設定していなかった場合、追加でキャッシング枠の設定をするため、サービスによっては即日借入れするのは難しい場合があります。
一方、カードローンは最短即日融資に対応しているサービスが多いため、その日のうちに借入れすることができる場合があり、急な出費などに対応しなければならない時におすすめです。ただし、申込み時間によっては対応できないケースもあるため事前に確認しましょう。
利用限度額の違い
利用限度額は、クレジットカードのキャッシング機能と比べてカードローンの方が高い傾向にあります。
クレジットカードは買い物の際の決済がメインの役割です。そのため、カード利用者に直接現金を融資するのは補助的な役割となります。
まとまった金額が必要な方、現金の借入れ頻度が高い方はカードローンの利用がおすすめです。
実際の利用限度額は審査により決まるため相談窓口や、返済シミュレーションで確認しましょう。どちらの場合でも、利用限度額には個人ごとに制限があるため注意が必要です。
利用限度額について詳しくは後ほど解説します。
キャッシング枠とは
キャッシング枠とは、クレジットカードのキャッシング機能を利用して現金を借入れする際に利用可能な限度額を意味します。
ショッピング枠- キャッシング枠それぞれに利用限度額が設定されていますが、クレジットカードによってはどちらか一方を使うと一方の利用限度額が減る仕組みになっている場合もあります。
それぞれの枠の設定はカード会社によって異なるため、利用前に確認しましょう。
キャッシングの利用手順
これまで、「クレジットカードのキャッシング機能」と「カードローン」の違いを解説しました。以下では、クレジットカードのキャッシング機能とカードローンを含む「キャッシング」の一般的な利用手順を確認しましょう。
申込み
クレジットカードを今から作成する、もしくはキャッシング枠が未設定の場合はクレジットカード会社に、カードローンの場合は利用するカードローン会社に申込みをしましょう。
会社により異なりますが、Web、電話、郵送、窓口などで申込みできます。
申込みの際に必要なのは本人確認書類の運転免許証- パスポートなどです。収入証明書類の提出が必要な場合もあります。
審査
申込みが完了すると、融資をしても問題がないかどうかを確認するために審査が行われます。
クレジットカードにすでにキャッシング枠が設定されている場合は、別途審査を受ける必要はありません。しかし、保有しているクレジットカードに新たにキャッシング枠をつける場合は審査が必要です。
カードローンを利用の場合も、収入や信用情報をもとに審査が行われます。消費者金融のカードローンは最短即日融資が可能な場合が多く、審査結果を数日間待ち続けることなくすぐに利用したい場合は利便性が高い傾向があります。
キャッシングの審査基準
キャッシングの審査基準は公表されておらず、明確に知ることはできません。一般的には、以下のような項目がキャッシングの審査でチェックされます。
- 安定収入の有無:返済能力があるかどうか確認される
- 他社での借入れ状況:総量規制に該当しないかどうかを確認される
- 返済状況:過去のお借入れやクレジットカードのショッピング利用などに対して返済ができているかを確認される
主に、利用者の申告や信用情報をもとに安定した返済能力があるかどうかについて、慎重に審査されます。
また、キャッシングは総量規制の対象であり、利用者の年収の3分の1を超える貸付けができないため、他社からの借入れ状況もチェックされます。
契約手続き
審査が完了すると、メールなどで審査結果のお知らせが届きます。案内に従って契約手続きを行いましょう。サービスによっては、Web上で契約手続きができる場合もあります。
借入れ
契約手続きが完了した後は、必要なタイミングでの借入れが可能です。主に提携ATM、コンビニATM、CD(現金自動支払機)、アプリ、口座振込が使えます。
ATMからの借入れの場合は、別途利用手数料がかかる場合があるので事前に確認しておきましょう。
また、スマホアプリやWebからカードレスで利用できるものもあります。カードを使わずにスマホで完結させたい方にはおすすめです。
口座振込でのキャッシングは、Webや電話からの申込みで利用可能な場合もあります。
Webで完結できる場合なら24時間いつでも申込みでき、最短数分で振り込まれるサービスもあるため、忙しい方にもおすすめです。
キャッシングの返済方法
キャッシングの返済方式には、主に「一括払い」と「リボ払い」があります。
- 一括払い:借入額をまとめて返済する方法
- リボ払い:毎月一定額を返済する方法
一括払いは1回で返すことになるので利息の負担を軽くできます。一方、リボ払いは毎月の負担を抑えられるのがメリットです。ただし、リボ払いは長期化しやすく、利息額を含む返済総額が大きくなる点に注意が必要です。
クレジットカードのキャッシングの場合は、一括払いとリボ払いから選択できることが多いです。カードローンの場合は、リボ払いが一般的で毎月決まった額を返済することになります。
ただし、任意のタイミングで繰り上げ返済や一括返済もできるのでサービス利用前には確認しましょう。
キャッシングのご返済手順
次に、キャッシングの返済手順をみていきましょう。まず、返済方法は口座引き落とし、ATM、口座振込などがあります。なかでも、口座引き落としが一般的です。
カードローンの場合、毎月決まった返済額が決まった日に自動で引き落とされます。クレジットカードのキャッシング機能を利用の際は、一括払いの場合は翌月にまとめて引き落としまたは、リボ払いの場合は毎月決まった日に一定額が引き落としになります。
また、提携ATMやコンビニATMなどから随時返済することも可能です。ただし、手数料がかかるケースがあるので注意しましょう。
口座振込で返済できる場合もあります。ただし、別途振込手数料がかかるケースがあるので事前に確認しておきましょう。
キャッシング利用時の注意点
これまでキャッシングの手順や返済方法を紹介しましたが、どのような点に注意すればよいのでしょうか。注意点は、以下の5つです。
- 返済総額を把握しておく
- 返済計画を立てる
- クレジットカードの場合、キャッシング枠を使うとショッピング枠が減少する場合がある
- 総量規制の対象となる
- 期日までに返済できなかった場合は信用情報に傷がつく可能性がある
返済総額を把握しておく
キャッシングの金利は決して低くないため、利用前に金利や利息についてきちんと把握しておくことが大切です。キャッシングの利息の計算方法を確認しましょう。
利息=借入金額×金利÷365日×借入日数(※1)
金利が高くなるほど返済時の負担も大きくなります。借入れ前に返済シミュレーションを活用し、返済総額を把握しておきましょう。
※1 1年間借入れした場合の利率です。利息は日割で計算され、うるう年は年366日とします。
返済計画を立てる
キャッシングは使い道が決められておらず、ATMなどで借入れできる手軽さゆえ、必要以上に借りてしまうリスクがあります。
借りすぎで返済に苦しむことがないよう、いくら借りる必要がありいつまでに完済するのかを事前にきちんと決めておくことが大切です。
クレジットカードの場合、キャッシング枠を使うとショッピング枠が減少する場合がある
クレジットカードのキャッシング機能を使って借入れをする場合、カードによっては利用限度額がショッピング枠との合算になる点に注意が必要です。
ショッピング枠と合算される場合、キャッシング枠を使うことでショッピング枠が圧迫されてしまいます。
反対に、ショッピング枠での利用額が多い場合は、キャッシング枠の限度額が制限されるため注意しましょう。
総量規制の対象となる
キャッシングは総量規制の対象になります。総量規制とは、貸金業者が貸付けをする際に「利用者の年収の3分の1を超える貸付けを行ってはいけない」というルールのことです。
総量規制に該当するかどうかは、他社からの借入れ状況も含めて判断されます。すでに他社での借入れ金額が多い場合はキャッシングを利用できない可能性があるので注意しましょう。
期日までに返済できなかった場合は信用情報に傷がつく可能性がある
信用情報には借入れ額やきちんと返済しているか、延滞しているかなどの情報が記録されます。もしも期日までに返済できなかった場合は、延滞した履歴が信用情報に記録されます。
信用情報に傷がつくと、キャッシングやローンなどの審査に通りづらくなるため注意しましょう。
ドコモユーザーならdスマホローンがおすすめ
ドコモユーザーなら、ドコモの「dスマホローン」がおすすめです (※2)。
基準金利は年率3.9%~17.9%ですが、ドコモ回線やdカードのご契約状況、d払い残高からの支払い状況に応じて、お借入利率が最大3.0%引き下がる金利優遇を受けられるため、よりおトクに利用できます(※3)。
利用限度額は総量規制の範囲内で最大で300万円となっています。なお、ご利用にはdアカウントの登録が必要です。
商品名 | dスマホローン |
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ご契約額(ご利用限度額) | 1万円以上300万円以内(1万円単位) |
お借入利率 | 優遇適用後金利 0.9%~17.9%(実質年率) 基準金利 3.9%~17.9%(実質年率) ※基準金利は審査結果に応じて異なります。 |
遅延損害金利率 | 20.0%(実質年率) |
ご返済期間・ご返済回数 | 最終借入後原則最長8年1ヶ月(96回) |
ご返済方式 | 残高スライド元利定額リボルビング方式 |
※2 dスマホローンの商品概要はこちら
※2ご契約には所定の審査がございます。ご希望に添えない場合がございますので、あらかじめご了承ください。
※3 優遇金利の適用条件について詳しくはこちらをご確認ください。
お申込みからご返済までスマホ完結できる
dスマホローンは、お申込みからご返済まですべてスマホ上で完結できます。専用アプリまたはWebで利用でき、ATMなどに足を運ぶ必要がありません(※4)。
※4 ご契約には所定の審査がございます。ご希望に添えない場合がございますので、あらかじめご了承ください。
d払いと連携できる
dスマホローンは、d払い残高へのお振込みによるお借入れに対応しています(※5)。d払い決済ではご利用金額に応じてポイントが貯まります。また、指定口座への振込によるお借入れにも対応しています。
※5 d払い残高をご利用いただく場合は、d払いアプリのダウンロード、d払い残高の利用登録および本人確認が必要です。(「d払い残高種別が「現金バリュー」の場合のみご利用いただけます。)
まとめ
キャッシングはお金を借りるサービスの総称のことで、主に「クレジットカードのキャッシング機能」と「カードローン」の2種類があります。
クレジットカードのキャッシング機能は、クレジットカードに付帯するキャッシング枠の範囲内で借入れできるサービスです。
カードローンは借入れに特化したサービスで、最短即日融資に対応している会社が多く、また利用限度額が高い傾向にあります。
キャッシングは、正しく理解し、計画的に使うことが大切です。