カードローンの返済方式
100万円借り入れたときの返済額を考えるために、まずはカードローンの返済方式を把握しましょう。
カードローンの返済方式にはいくつか種類があり、カードローン会社によって採用している返済方式や呼称が異なります。ここでは「元利定額リボルビング返済方式」を説明します。
元利定額リボルビング返済方式
元利定額リボルビング方式は、毎月同じ金額を返済する方式です。返済額が定額で月々の支出を管理しやすいという特徴があります。

カードローンで100万円を効率よく返済する方法
カードローンで100万円を借り入れたとき、効率よく返済するために気を付けたいポイントは以下の通りです。
- 収支を見直して、返済計画を立てる
- 毎月の約定返済を確実に行う
- 繰り上げ返済(増額返済)を利用する
収支を見直して、返済計画を立てる
カードローンで借り入れをする前に、まずは毎月の収入と支出を把握しましょう。「毎月固定でどれくらいの収入があるのか」「減らせる支出がないか」などを確認したうえで、毎月返済できる金額を検討します。カードローンの返済にかかる期間や総支払額など、返済の見通しを立てておくと、安心して返済を進められます。
毎月の約定返済を確実に行う
カードローンの契約後は、毎月の約定返済を確実に行いましょう。約定返済とは、毎月定められた日に定められた金額を返済することです。
カードローンには、毎月返済の期日があります。期日までに返済できなかった場合は、遅延損害金を支払わなければなりません。遅延損害金は借り入れの金利よりも高めの年率で設定されることが多いので、返済の負担が増えやすくなります。返済計画よりも総返済額が増えないようにするためにも、返済の期日を守りましょう。
繰り上げ返済(増額返済)を利用する
カードローンを効率よく返済するためには、繰り上げ返済(増額返済)の利用を検討しましょう。繰り上げ返済とは、毎月決められた金額とは別に追加で返済する方法です。
毎月の約定返済で支払う金額には、元金だけでなく利息分も含まれていますが、繰り上げ返済は返済額のすべてが元金の返済に充てられます。約定返済のみで元金の返済がなかなか進まないときは、繰り上げ返済をすれば返済期間を短縮できて利息の負担を減らせるでしょう。
ただし、繰り上げ返済とは別に毎月の約定返済も発生します。繰り上げ返済により手元の資金に余裕がなくなると、約定返済を滞納してしまう可能性が高くなるため、繰り上げ返済の利用は慎重に検討しましょう。
そもそもカードローンで100万円を借りられる?借入時の注意点
カードローンで100万円を借り入れることはできますが、借り入れにあたって以下のような注意点があります
- 年収の3分の1までしか借り入れできない
- 最高融資額が100万円以上のカードローンを選ぶ
- 審査結果によっては希望額を借り入れできないこともある
- 申込時には収入証明書類が必要
ここでは、100万円を借り入れるときの注意点を説明します。
年収の3分の1までしか借り入れできない
貸金業者のカードローンの借入金額は、「総量規制」で上限が決まっています。総量規制とは、「消費者金融などの貸金業者は、本人の年収の3分の1までしか融資をしてはいけない」というルールです。
銀行のカードローンは総量規制が適用されませんが、銀行独自の規制によって本人の年収の3分の1以下に収められることが多くあります。借り入れられるのは年収の3分の1以下となっているため、100万円を借りるためには年収が300万円以上であることが条件となります。
「年収の3分の1以下」の金額は、他社での借り入れも含めた合計金額(※)です。年収300万円の人が1社目で既に100万円を借り入れている場合、別のカードローン会社から借り入れることはできません。
※貸金業者各社において借入総額を計算する場合、自社分は「利用限度額」、他社分は「貸付残高」として算出します。
最高融資額が100万円以上のカードローンを選ぶ
100万円の借り入れをしたい場合は、最高融資額が100万円以上のカードローンを選びましょう。カードローンのWEBページなどに、最高融資額の記載があるため確認してみてください。
小規模な貸金業者の場合、一人あたりの最高融資額が100万円未満の場合があります。最高融資額を超える借り入れはできないので、注意しましょう。
審査結果によっては希望額を借り入れできないこともある
カードローンを申し込むと、必ず審査が行われます。審査は以下の項目をチェックしながら、借主に返済能力があるかを確認されます。
- 年収
- 勤務先
- 勤続年数
- 他社の借入状況 など
審査の結果、「希望した100万円を借り入れできない」「借り入れ自体ができない」という可能性があることを認識しておきましょう。
申込時には収入証明書類が必要
カードローンで50万円を超える借り入れを申し込む場合、本人確認書類に加えて「収入証明書類」の提出が必要になります。収入証明書類は、借主の年収を証明する書類です。
収入証明書類の例としては、以下のようなものがあげられます。
- 源泉徴収票
- 給与明細書・賞与明細書
- 課税証明書・特別徴収税額の決定通知書
- 確定申告書
運転免許証やパスポートなどの本人確認書類はすぐに準備できても、収入証明書類はすぐに準備できない場合もあるでしょう。借り入れることを決めたら、取得に時間のかかるものを優先して準備に取り掛かりましょう。
よくある質問
100万円を借り入れる際の注意点はありますか?
以下のポイントに注意して借り入れましょう。
- 年収の3分の1までしか借り入れできない
- 最高融資額が100万円以上のカードローンを選ぶ
- 審査結果によっては希望額を借り入れできないこともある
- 申込時には収入証明書類が必要
カードローンで借りた100万円を効率的に返済するにはどうすればよいでしょうか?
以下のポイントに気を付けながら、計画に沿って返済していきましょう。
- 収支を見直して、返済計画を立てる
- 毎月の約定返済を確実に行う
- 繰り上げ返済(増額返済)を利用する